何度でもキミに初恋を
視線
『う…お、重い』
私は資料の入った段ボール箱を抱えて廊下を歩いていた。


楽しかった夏休みも終わり、
二学期になると、急に文化祭実行委員の仕事が忙しくなる。


すると、ひょいと誰かが段ボール箱を持ってくれた。


そこにいたのは…


『柚樹先輩!ありがとうございます。』

私は深々とお礼をする。



『篠崎ってよく働くよね』

『え…そうですか?』

『うん、他の子達、全然仕事しないんだけど…』

柚樹先輩はそう言って苦笑する。


あ、そうか…
今年は柚樹先輩目当てで委員になった子ばかりだから、みんな柚樹先輩にぽーっとなって仕事にならないのかも。


ガラリ



教室に入ると、委員のみんなが集まっていた。


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