それでもキミをあきらめない


○。

今まで1ミリも思ったことがなかったけれど、

わたしは星野彗をちょっとだけ尊敬する。


他人からの大量の視線は、簡単に慣れるものじゃない。


年がら年中、注目を浴びて、それでも自分のスタイルを崩さない星野彗は、

やっぱりすごい人なのかもしれない。



男子生徒たちの視線に小さくなりながら、わたしは生徒玄関をくぐって靴箱のフタをひらいた。

上靴を取り出そうとして、あるものに目が留まる。


靴の上に、折りたたまれたルーズリーフが無造作に置いてあった。

取り出し、開いてみると、真っ赤な文字が目に飛び込んでくる。



< 232 / 298 >

この作品をシェア

pagetop