幸せにする刺客、幸せになる資格
あと、何だろう・・・女性としての魅力。
母としての立場から、きっちり"女"のスイッチが入る。

何かで読んだことがある。
女性は子供を産むと、夫を男と見ることができなくなる、と。

前にその疑問を亜香里にぶつけた。
すると彼女は、

『貴方に女として見て欲しくて、少ない時間だけど自分を磨いているの。こんな私が、ノリを男と見ていないわけがない』

これを聞いて、僕は最高の伴侶を得たんだと、改めて思った。

亜香里と・・・そして自分の息子の大和には、感謝してもし切れない。

『父さんが幸せに暮らせるなら、僕はそれでいいんだよ』

ことあるごとに大和は僕にそう言う。

でも、大和。
自分の幸せも考えて将来設計をして欲しい。
ここを巣立つような人生の選択をしたって、構わないんだから。

弟妹たちと水着で無邪気に遊ぶ大和を見て、そう遠くない大和の将来に、思いを馳せた。
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