幸せにする刺客、幸せになる資格
『昔からさ、"年上の女房は金(かね)の草鞋を履いてでも探せ"って言うくらい、年上の女性は重宝がられた。年上の女性は気配り上手なところから、すり減ることのない鉄の草鞋を履いてでも探しなさいっていうことだ。ノリ、お前はそんな女性を見つけたということだろ』
「うん、そうだよ。彼女の存在は、僕にとって最も必要だから」
『僕もだよ』

大和は今の父さん母さんの話をどんな思いで聞いていたのだろうか。
後で謝らなくちゃ。

『僕も亜香里ちゃんが大好きで、お父さんと結婚すればずっと一緒にいてもらえると思って、でも亜香里ちゃんは僕が大好きよりも、お父さんの方がいっぱいいっぱい大好きなんだ。だから、亜香里ちゃんが悲しむようなことを言ったら、僕は怒るよ』
『大和くん・・・』

すると、さらに来客が。

『こんにちは~。お兄ちゃんたち来てる?』
『あ、紗英おばさんだ』

と、大和が駆け出した。

『大和くん、こんにちは』

リビングに入ってきたのは紗英と、誠さんと、誠さんに抱かれた蓮。

『大和くん、天気がいいからそこの公園でサッカーして遊ぼうよ』
『ホントに?やったぁ』

誠さんの提案に大和がすぐに反応した。
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