恋輪(RENRIN)
そんな時、ハタと気づいた事。

私には、好きな人がいたのだということ。

初恋だった。

彼の名は
御津島 尚(みつしま なお)
私より4歳年上の隣の家のお兄ちゃん。

追っかけになったのも、
彼が大学に行ってしまって、
その寂しさだった。

恋しいエネルギーの扱いを間違えたのだ。


韓流のおっかけになったのは、
メンバーの一人が、彼に似ていたからだった。

彼の面影を追って
うっかり、ドツボにはまってしまった。


それに気が付いたのは結構たってからで
貴重な女の青春を、
すっかり費やしてしまった。

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