私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~
仕方がなく…
まずバイト先まで連れて行く。
「ちょっと瑠奈姫
なんてこの人を連れて来るのよ!?」
美希がコソッと私に言ってきた。
「…ごめん。
つい教えると言っちゃって…」
「大丈夫なの…?」
そうしたら
「おい、何コソコソ話している?
それよりこんな所に連れて来てどうする気だ?」
「ココは、私のアルバイト先よ!」
そう言うと驚いた顔をされる。
「何故だ!?
お前は、高遠寺財閥の令嬢なんだから、バイトなんてしなくてもいいだろが?」
「そうね。でも…私が必要としてるのは、お金じゃないもの」
別にお金が欲しくて働いてる訳じゃない。
私が欲しいのは、彼氏と友達。
「お金じゃない…?」
「とにかくそこで見てたら?
私今から着替えて来るから」
それだけ言うとサッサと美希と奥に入ってしまう。