私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~

「瑠奈は、てっきり十一文寺君の事が好きなんだと思ってたわ」

「私は…」
自分でもよく分からない。

「…瑠奈。人を好きになる事は、自然な事よ!
あなたは、誰を思い浮かび、誰と一緒に居たの?」
そう真剣な表情で言うママ。

「…私は…」
思い浮かばせようとするとやっぱり十一文寺君の事が浮かぶ。

「恋をするとその人の事が頭から離れなくて胸がギュッと苦しくなるの。
不安になったり…時に独り占めしたくなったり」

「あなたは、自分が好きになった人と結ばれなさい」


「ママ…」

私が頭から離れなくて胸がギュッと苦しくなるのは…やっぱり

「ママありがとう」
お礼を言うと慌ててリビングから出た。

私は、すぐにある人に電話をした。

プルル… プルル…

ガチャッ

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