赤い流れ星3
確かに今日のシュウさんはいきいきしてた。
ホストの仕事が本当に好きなんだなって思えた。
しかも、あのお店はシュウさんのお店。
独り立ちして、初めて開店したお店だもんね。
そこへ戻って来られたんだもの…嬉しいに決まってる。
それがたとえ期限のある復帰だとわかっていても…



私には一体何が出来るんだろう?
何をしてあげたら、シュウさんは喜んでくれるんだろう?
何もわからない…
でも、早く考えなきゃ…!
シュウさんには時間がないんだから…



このところ、私の頭の中はシュウさんのことでいっぱいだ。
なのに、なにも良い考えが浮かばない。
そうだ…私、シュウさんのことを知らなさすぎるんだ。
もっといっぱい知らなきゃ…
そうすれば、少しはシュウさんを喜ばせることも思いつけるかもしれない。
でも、どうやって知れば良いんだろう?
やっぱり会うしかないか。
会って、とにかくいろんなことを話す。



うん、今はそれしかない!
近いうちにおじいさんの家で退院祝いをするって言ってたし、これからは兄さんやおじいさんにもっともっとお店に連れて行ってもらおう。
そうして、シュウさんのことを深く知るんだ!
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