赤い流れ星3




「わぁ!」

思わず声が出てしまった。
だって、そのくらい素敵だったんだから。
まさに、美男美女のカップルだ。
芸能人と比べてもひけをとらない。
野々村さん、いつもより一段と綺麗というか、艶かしい?
ちょっとだけだけど、肩が出てるせいかな?
女性らしさが上がってるよ。
兄さんは兄さんで、かっこいい。
いつもより気合いが入ったおしゃれって感じ?
いや~、これは完全に負けたね。
この二人に勝てる者なんていないよ、きっと。

ちらっと横を見たら、シュウさんが悔しそうな顔をしている。
さすがにシュウさんも負けたって思ったかな。



「可愛い!」

私達を見るなり、野々村さんが呟いた。



「え?」

「ペアルックとは素敵ですね。
それに、このジャージのデザイン、すごく素敵です。」

「あ、ありがとう。」

野々村さん、余裕だからそんなこと言うのかな?
素敵なのはあなたの方ですから。



「美咲さん、後ろ見て下さいよ。」

シュウさんが野々村さんに背中を見せる。



「わぁ、カッコイイ!」

「でしょう!カッコイイですよね。」

シュウさん、負け惜しみなのかな?
今更、そんなこと言っても仕方ないのに。
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