赤い流れ星3
まただ…ひかりのことを考えるとなぜだか頭がもやもやする。
心がざわめく。
一体、どういうことなんだ!?



そんなことを思ってる時、スマホが鳴った。
画面に出てるのは、高見沢大輔という名前。



出るのはやめておこう。
きっと怒ってるだろうから。
着信音が途切れ、留守番電話に変わった。
怒った高見沢が、怒鳴ってる様子が目に浮かび、思わず笑いが込み上げた。



でも、これは高見沢のためだ。
カズにはいくら頑張ったって無駄だ。
あいつは男には興味が無い。
早く諦めた方が良い。
それに、今日の画像を見たら、さすがに分かると思うが…



『シュウの馬鹿!意地悪!あんたなんて、大っ嫌い!』



こりゃあ、やっぱり怒ってるな。
この分なら、もう俺には構って来ないだろうが、カズにはどうだろう?
聞いてみたかったが、相手をするのが煩わしいからやめておいた。
画像を送ってからすぐに、俺はシャワーを浴び、そのまま寝たということにしておこう。



そういえば、ひかりの奴…
カズと美咲さんのお揃いの数珠にえらく興味を持ってたな。
ああいうものが好きなのか?



ひかりについては、まだ知らないことばかりだ。
アニメが好きなことくらいしか知らない。




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