赤い流れ星3
でも、シュウさんと一緒にいられる時間は限られてる。
だから、別れる気は全くなかった。
両親に勘当されても、なにがあっても、絶対に別れないって決めてたから。
シュウさんと結婚してからの一年間はあっという間だった。
私は半ば覚悟をしていたけれど、シュウさんの体には異変はなくて。
ある時、ジョーさんがうちに来て、二人になることがあったから、私は思い切って訊ねてみた。
「シュウの命が?」
ジョーさんは、きょとんとしていた。
「だ、だって、診察の後、ジョーさんと喋ってたじゃないですか。
どうにもなるわけじゃないから、仕方ないとか、なんとか…」
「え?」
ジョーさんは、記憶を手繰るように目を瞑って…
「それって、退院の少し前の話ですよね。」
「は、はい、そうです。」
「退院前に、確かに病気はみつかりました。」
「や、やっぱり!」
「でも、それって、坐骨神経痛ですよ。
かっこ悪いけど、仕方ないって、それは言った記憶があります。」
(坐骨神経痛……?)
「ジョーさん、隠し事はしないで下さいよ!
腫瘍があって、余命は一年だって言われたんでしょう?」
「いいえ、だいたい余命一年だったら、とっくに死んでるはずでしょう?
腫瘍の話なんてありませんでしたよ。
あなたはシュウと医者が喋ってるところを見たんですか?」
「え、ええ…っ!?」
だから、別れる気は全くなかった。
両親に勘当されても、なにがあっても、絶対に別れないって決めてたから。
シュウさんと結婚してからの一年間はあっという間だった。
私は半ば覚悟をしていたけれど、シュウさんの体には異変はなくて。
ある時、ジョーさんがうちに来て、二人になることがあったから、私は思い切って訊ねてみた。
「シュウの命が?」
ジョーさんは、きょとんとしていた。
「だ、だって、診察の後、ジョーさんと喋ってたじゃないですか。
どうにもなるわけじゃないから、仕方ないとか、なんとか…」
「え?」
ジョーさんは、記憶を手繰るように目を瞑って…
「それって、退院の少し前の話ですよね。」
「は、はい、そうです。」
「退院前に、確かに病気はみつかりました。」
「や、やっぱり!」
「でも、それって、坐骨神経痛ですよ。
かっこ悪いけど、仕方ないって、それは言った記憶があります。」
(坐骨神経痛……?)
「ジョーさん、隠し事はしないで下さいよ!
腫瘍があって、余命は一年だって言われたんでしょう?」
「いいえ、だいたい余命一年だったら、とっくに死んでるはずでしょう?
腫瘍の話なんてありませんでしたよ。
あなたはシュウと医者が喋ってるところを見たんですか?」
「え、ええ…っ!?」