赤い流れ星3
確かに、見たわけじゃない。
部屋から聞こえて来たお医者さんらしき人の声を聞いただけ。
え?じゃあ、あれはシュウさんじゃなかったの?
別の人のことだったの?
そ、そんな…私、そのことでどれだけ悩み苦しんだことか。
それなのに、命はなんともなくて、坐骨神経痛…??
私は全身のチカラが抜けていくのを感じた。
でも、それって、本当にありがたいことで…
「良かった…ただの神経痛だったんだ……」
嬉しくて涙が込み上げた。
その晩、私はシュウさんに、自分の勘違いのことを話した。
「なんだって?
それじゃあ、俺が死んでしまうから結婚しようと思ったのか?」
「う、うん、シュウさんが死ぬまでにいろいろやってあげたくて。
だけど、何もしてあげられないうちに一年が過ぎてしまって…」
「……馬鹿だなぁ。」
シュウさんは笑いながら、私を抱きしめた。
本当に良かった。
何事もなくて…
「坐骨神経痛のこと、誰にも言うなよ。
特に、カズには。」
声を潜めて言うシュウさんが可愛くて、思わず笑ってしまった。
「なんだよ、笑うことないだろ。」
笑えることが嬉しすぎて、また涙が込み上げた。
部屋から聞こえて来たお医者さんらしき人の声を聞いただけ。
え?じゃあ、あれはシュウさんじゃなかったの?
別の人のことだったの?
そ、そんな…私、そのことでどれだけ悩み苦しんだことか。
それなのに、命はなんともなくて、坐骨神経痛…??
私は全身のチカラが抜けていくのを感じた。
でも、それって、本当にありがたいことで…
「良かった…ただの神経痛だったんだ……」
嬉しくて涙が込み上げた。
その晩、私はシュウさんに、自分の勘違いのことを話した。
「なんだって?
それじゃあ、俺が死んでしまうから結婚しようと思ったのか?」
「う、うん、シュウさんが死ぬまでにいろいろやってあげたくて。
だけど、何もしてあげられないうちに一年が過ぎてしまって…」
「……馬鹿だなぁ。」
シュウさんは笑いながら、私を抱きしめた。
本当に良かった。
何事もなくて…
「坐骨神経痛のこと、誰にも言うなよ。
特に、カズには。」
声を潜めて言うシュウさんが可愛くて、思わず笑ってしまった。
「なんだよ、笑うことないだろ。」
笑えることが嬉しすぎて、また涙が込み上げた。