Only

俺のマネージャー


…やっちまったぜ…

まーさかこの方が隣になるとは。

夢にも思わなかった。

あー、最悪。


一人肩を落としていると。

王子様が不機嫌そうな顔であたしを見下ろしてるのに気がついた。


「…え、と。…名前」

「お前、昨日俺の顔見ていきなりどっか行きやがった奴だよな?」

あちゃー…

…かなりご立腹モード。

てか怖すぎっす。


「え?あ、いや、あれは…」

あたふたするあたしを、まるで睨むように見据えるこの人。

「お前見てると、ムカつく。」

……はああああああ!?

何よコイツ、何様のつもり!?

いや、王子様なのは分かってるよ!?

…じゃなくて

何あの態度!!

腹立つーーーーー!!


…心の中でそんな事思ってても、言葉になんてできるはずがなく。

「ごめんなさい…」

としか言えなかった。


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