Only
アイツは。
何が目的なんだ…?
俺への復讐なのか。
輝への恨みなのか。
とにかく、普通じゃない事は確かだ。
「あのな、言っとくけど俺は輝以外の女に興味はねえ。確かに星野って女には告白はされたけど、俺はしてねえよ。てかする訳がない」
「でも…」
「ウワサだろうが何だろうが構わねえ。
お前がどっちを信じるかは知らねーけど。
俺はずっと輝が好きだ。これからもそれだけは変わらない。
……例え、叶わなくても」
早口でまくし立てるように俺が言うと
長浜は、
「そう…なの?」
と半信半疑で言った。
……輝。
アイツは今、何を信じ何を考えてる?
俺は、気がつくと屋上を飛び出していた。
輝のもとへ。
あの日のように。