Only

「でも俺、輝がマネージャーになってから少し身体柔らかくなったわー」

「でしょっ??感謝してよねー」

「強引だけどな…」

なんだかんだ言って、この部活は楽しい。

…光の視線が怖いときもあるけど。


家に帰って。

明日の合宿の準備をしていると。

コンコンッとドアを叩く音がした。

「はい?」

「…俺。開けるぞ」

そう言って光が部屋に入ってくる。

…あたし今、返事したっけ?

ノックの意味ある?

「どうしたの?」

「…お前、本当に明日行くのかよ」

あたしのボストンバッグを見ながら言う光の顔は、すっごい不機嫌。

…閻魔様再び。

「行くよ?マネージャーだもん、仕方ないじゃん」

「…やめとけよ」

「…何で?誰よ、マネージャーになれとか、意味不な事言ったのは」

「…あれは、仕方ねぇんだよ」


…あたしだって。

マネージャーになれて嬉しかったよ。


< 234 / 308 >

この作品をシェア

pagetop