Only
そして放課後。
5校時は体育だったためジャージのまま部室へ向かった。
まだ時間が早いからか誰もいない。
一人でゼッケンを出していると、仁が
入ってきた。
「お、光早えーな!さては、マネージャー目当てかー??」
がたがたがだっ!
手にしていたゼッケンの入った籠を落としてしまった。
「おいおいおーい、何してんだよー、今日の光大丈夫かよ?」
ヘラヘラと笑いながら言う仁。
…気付かれなかった…よな?
セーーーーーーーーーーフ。
「マネージャーと言えば、光がOK出したんだって?どんな子なんだよー♪お・し・え・ろ・よー♪」
体をくねくねさせながら、俺に近づいてくる仁。
「やめろ、キモい」
「ひっでーなー、まあ、可愛いんだろ??楽しみ楽しみー♪」
「そーかよ」
…俺、結構な嫉妬深さかも。
輝の事を可愛いって言ってるだけなのに、嫉妬してしまう。
馬鹿だ俺…