Only

「そっ…その人…っ!窪田 大地じゃない!?長身で、爽やかな感じの!」

「そうそうその人だー!!」


…って。

大地なのーー!?

まあ、モテそうだけど、優奈が惚れるとは。

「で、何で輝が知ってんの??」

咲が冷静にあたしに訊く。

あやりと優奈も身を乗り出す。

「あ、いや、その窪田って人、サッカー部でさ、一応よく話す人なんだ」

「え、じゃあさ、連絡先とか持ってたり……?」

「する♪」

あたしが得意気にスマホを見せると優奈は満面の笑みを見せた。

「良かったねー、これで一歩前進♪」

「応援するから!!全力で!!」

あやりと咲がガッツポーズをしてみせた。

それに便乗して

「よし!!窪田と優奈がくっつくようにウチらで作戦だっ!!」

ってあたしが言うと優奈は恥ずかしそうに

「いやいや…そんなーー」

って照れた。


ちょ、楽しー♪♪

人の恋愛を応援するなんて久しぶり。

自然とわくわくしちゃう。


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