さくら町ゆめ通り商店街~小さなケーキ屋さん~
タキシードからパーカーに着替えて、二人は、機材を片付けた。

あたしも、パイプ椅子を片付けたりステージの跡をほうきで掃いたりした。

マイクや、スピーカーや、ごちゃごちゃしたコードを箱に詰め、駐車場に止めていたトラックの背に載せ終わったときは、夕方になっていた。


「今日は、本当に、ありがとう」

「すてきなCMソング、ありがとうございます」

「あの曲、今度、テープかCDに入れて、送りますから」




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