【短編】いつも側に




―…



『はぁっ…はぁっ…』




゛5゛




゛4゛




゛3゛




゛2゛




゛1゛




―…バンッ



「はい、アウトー!奢りな!」

『くそ~っ』

「何々、また賭け事??」

「拓真も鬼だな」


宿題を教える代わりにパンをあげる約束はしたけど

1分以内に買って戻ってきたらお金は拓真持ち。

もし時間内に戻って来られなかったら私持ち。



「おら、ノートやるよ」

『嬉しいけど嬉しくない…』


そう言いつつも受け取る私。


惚れた弱みって奴だよね…




「今度から俺が教えよっか?」

『え?』

「は?」


壱吏くんの発言に驚いた私と何故か拓真。



「俺なら無料だし」

『あー…』


確かにこんなに苦な思いもしなくなるかもしれないけど…


でも、私は拓真だから教えて欲しくって…


< 8 / 32 >

この作品をシェア

pagetop