【短編】いつも側に
―…
『はぁっ…はぁっ…』
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゛2゛
゛1゛
―…バンッ
「はい、アウトー!奢りな!」
『くそ~っ』
「何々、また賭け事??」
「拓真も鬼だな」
宿題を教える代わりにパンをあげる約束はしたけど
1分以内に買って戻ってきたらお金は拓真持ち。
もし時間内に戻って来られなかったら私持ち。
「おら、ノートやるよ」
『嬉しいけど嬉しくない…』
そう言いつつも受け取る私。
惚れた弱みって奴だよね…
「今度から俺が教えよっか?」
『え?』
「は?」
壱吏くんの発言に驚いた私と何故か拓真。
「俺なら無料だし」
『あー…』
確かにこんなに苦な思いもしなくなるかもしれないけど…
でも、私は拓真だから教えて欲しくって…