現実と愛


 体調が優れなくて、生理が来なかった。


 可笑しいと思い、恐る恐るお母さんと一緒に産婦人科へ行った。


 嫌な予感的中で、医師からは妊娠していると告げられた。



 
 お母さんは、
 「大学に行くことを考えると…」と、産むことを反対した。

 もちろん大学にだって行きたいし高校を中退だってしたくない。


 しかし、私は自分の子を堕ろすだなんて考えられなかった。



 私だけが悪いわけじゃないのに、全部自分が悪いように思ってしまう。



 そして、私の彼氏_佐々木康太に報告するのがとても怖かった。




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