春がきました。
なんと井上春人は同じクラスだった。
一緒のクラスでよかったなと思う自分がいた。
また、井上春人の友達が紗江の彼氏だった事もあり今4人で話しをすることになった。
「て言うか、なんで文香は春人の事フルネームで呼ぶの?」
「え!だ…だって、なんて呼んだらいいか…。」
おずおずと答えると
「あ、まずお前の名前聞いてなかったな!なに、文香で良いの?」
(え、呼び捨て…!)
「あ、はい!えっと、高橋文香と言います!」
「そっか、んー…じゃあ文って呼ぶ。決まりな。俺は春人でいいから。」
いきなりの下の名前で呼ぶのは、私には難易度の高いことだった。
でも変に思われないようにがんばって呼んだ。
「えっと、は…春人…くん。」
顔を見るとなんだか笑っている春人君。
なにか変だったのかなと思っていると、HRのチャイムがなった。