その声で呼ばないで
わはわはとひとしきり人の格好みて笑った君は、
「で、なんでそんなに泣きそうなの?」
と手を腰にあてて聞いた。
………私、泣きそうだったんだ。
思わず自分の頬へ手をやる。
冷えた頬に片手を添えながら言う。
「私の名前が、無い、の」
言い終わった時震えていた頬から添えていた手を離した。
もしかして私はこの中学校に入学することを許可されてないんじゃないかと、不安が頭を横切る。
もう、あたりには私達だけしかいない。