その声で呼ばないで
と、━━━。
「ぶはっ!……ふっ、あはははは!」
その場にそぐわない酷く綺麗な笑い声が後ろから聞こえてきた。
雨で寒い風がすーっと私の背中を撫でる。
その風を受けて初めて自分が冷や汗をかいていたこと直感的にをしった。
つつーっと背中から腰にかけて流れる冷たい汗。
振り返らなくてもわかる綺麗な笑い声の主。
「ぷっ!…お前スカート…っ!似合わな、すぎ!だろ…ははっ」
___私からウサギさんのハンカチを投げつけられた、君だ。
あの日以来見かけなかった君は、まだ背の小さい君のままだった。