アバター
斎藤仁美
重要参考人、斎藤仁美が秋葉原駅の電気街口防犯カメラの前をとおり過ぎたと液晶画面に情報が流れ、その映像も映し出された。

大きなバックを引きずって、早足で歩く小柄な若い女性が映し出されている。

警察庁はNシステム(通行車両管理システム)の開発、設置が終わり。新たにPシステム(犯罪者監視システム)を開発している。犯罪者の顔形、鼻、耳、目、口、身長、体格、性別、歩く姿、歩幅、足サイズなど、監視映像を元に犯罪者データーベースから警察庁のスーパコンピューターで照合して犯罪者を特定する。
都内の駅、デパート、幹線道路、大手コンビニに実験的に設置されている。
中渕はこれを使って斎藤を探しだしたのだ。


急行すれば十分の距離だ。小川隊長に急行するよう石井は命令した。
一斉にパトランプが回りだし、サイレンが激しく鳴り出した。
一瞬にして周りの車、通行人が止まり、その怒濤の行進を驚いて見ている。
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