アバター
長官室
渋谷は血のついた上着を脱ぎ、ズボンは短パンにカットするように磯山から命令がでた。
素肌に防弾ベストをまとった筋肉隆々の戦士が登場した。
他の者は、磯山が持っていた赤い口紅で、目の下、額に戦士の線を数本入れた。
「いいですか、この格好を見て驚かない人は洗脳されています。十分注意するように。
それでは、作戦開始、出発」
磯山が隊長に言った。

「突撃ー!」
隊長が小さな声で言った。

渋谷がファイバースコープで通路の様子をみる。

「クリアー」

先頭は小川隊長と渋谷、その後ろが北条と磯山、その後ろに百地と石井がつく。

磯山は石井からもらった防弾ヘルメットと防弾ベストをつけている。石井は防弾ベストだけをつけている。

低い姿勢で銃を構え、いつでも撃てる体制で、通路を行く。

作業室を石井が開けようとしたが、鍵がかかっていた。敵はもう殺人現場を保存している。
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