アバター
東京拘置所
石井は中渕殺害の罪で東京拘置所に入れられていた。
殺人罪で裁判をうけることになった。


磯山が面会に来た。

石井は涙を流しながら磯山を迎える。
磯山も目尻を押さえる。

「由香ちゃんの状態は?」
石井が訊いた。

「意識は戻りました。まだ病院だけど。来週には退院できます。私、由香ちゃんと一緒に住むことに決めました」

「それは由香ちゃん喜んだでしょう」

「はい。抱きついてきました」

磯山が石井の目を見て、
「私が必ずあなたを無罪にします」

「ありがとう。お願いがあるのですが……。もし無罪になれば彼女になってくれませんか?」

「えっ!」

磯山の顔が真っ赤になった。

「精神科の先生でも動揺する事があるんですね」

「私も女です。今の心理を分析しましと磯山は石井に恋をしています。恋とは生殖本能の一部で……。」

石井が言葉を遮って、
「先生、ありがとう」

石井が微笑んだ。



「待ってます」






END
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