キミとの距離は1センチ
「……うー……」

「急に黙りこくったと思ったら、今度は何うなってるの。──……で、どうすんのよ」

「へ?」



都の言葉に、うつむかせていた顔を上げた。

ぱちぱち、目をまたたかせると、都は呆れたように腕を組む。



「『へ?』じゃないわよ。伊瀬くんへの返事、どうするのかって訊いてるの」

「……へ、へんじ……」



そ、そうか。告白されたってことは、それに対する返事をしなくちゃいけないのか。

……返事。

つまりは好きか嫌いか。付き合うか付き合わないか。


えーとえーと、……でも……。



「わ、わたし、今まで伊瀬のこと、そういう括りで考えたことなくて……」

「じゃあ振るの?」 

「えっ」

「じゃあ付き合うの?」

「えっ」

「……結局どっちなのよ!!」

「あわわわわわわ」



痺れを切らしたらしい都がベッドから立ち上がり、わたしの頭を両手でわし掴んでぐわんぐわん揺らした。

の、脳みそ……! シャッフルされてる……!

これってますます、頭働かなくなると思うんですけど!!
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