私の担当検事が強引すぎる件について。
今、環境が変わる。
 「検事・・・、お菓子食べる前に仕事をしてください」

 「えぇーーー、トッキーたべた・・・「は?」・・・します」


   私、一条 零 は、検事事務官をつとめている。
そしてこの・・・、

  「一条君・・落ち着いてって!!ほ・・・ほらトッキー一本あげるからさ」

 「いりません」

 金沢 拓也。 私の担当検事。

はじめて会ったときはびっくりした。中性的な顔立ち。ゆるりとした黒髪。左目の泣きボクロ。一言で言えば、美青年。同い年なんておもえないほど。
・・・でも、、性格といえば お菓子を手放さないし不真面目なうえめんどくさがり。
 変に素直でお人好しだから、女性ファンがやたら多い。

まぁ・・・本人は築いてないんだろうけど。

 「・・・そういえば、次の万引き事件の資料よみましたよね?」

                 「(ギクリッ)」
 
 「まさか・・・トッキーなんてたべてるんだから、余裕ですよね??」

 「い・・いや~すごかったよ!ま・・・まさか、お店のカゴとっちゃうなんて・・・・あは・・AHAHAHAHA~」

 読んでないな・・・こいつ。
 
「あ。。あれ??・・・ちがう?」

とまどいだす、金沢 拓也。

 「検事・・・、そんなのとってどうするんですか?マイバックにでもすんですか?ださいですね・・・、果てしなくださいですね。私はその主婦を尊敬しますよ。そしてあなたも尊敬します。呆れをこして・・・」

 ギロッとにらみつける。

「ヒッ!!!・・・よ・・読むよ読む読む!! 読みますよ!!!」

いやいやファイルに手を伸ばし涙目で読み出した。
毎度の事なんだけど。。

「ったく・・・コーヒーいれてきますから。よんでなかったら・・・お菓子没収ですから・・・ゴミ箱へホールインワンですから」

 「は・・・はひぃ!!!」

ドアを開け、部屋を出る。そこには、おおきな机とそれを囲む椅子があった。壁には5つも似たようなドアがある。各検事たちの部屋。

「おっ!!零ちゃん、今日もたいへんだね~」

フワフワした茶色い髪。フェルモンムンムンのこの男。
  
           相原 翔。
スーツをきたそのすがたは、まさに・・・ホスト。

「海城さん、お疲れ様です」

   海城 レオ。

ミルキーブラウンの髪。フニャフニャしたオーラ。誰が彼を20歳だと思うのだろう。
 それでも、相原の検事事務官をしている。
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