ゆびきり2
第6章 逃げるしか…

お願い…

【愛羅サイド】
 陸斗とともに逃げてきたけど、子供のあたし達にはどうすることも出来なくて…
 とりあえず、あたしの親を説得することから始めることにした。
 知らない土地のカフェで話していると、陸斗の携帯が鳴った。
「もしもし、優姫か。愛羅?あぁ、見つかったよ…今?3つぐらい電車で来たところのカフェにいるけど…えっ、みんないる?じゃあ、みんなで来てくれないか?なんで、ってとりあえずダッシュでこっちに来い!」
 どうやら、電話の相手は優姫ちゃんだったらしい…
 陸斗の話では、みんなであたしのことを探してくれたらしい…
 みんなの話に、涙があふれた…
 優姫ちゃんや、翔君、理華ちゃんにも迷惑かけてたんだ…
 
 一時すると、3人が来てくれた。
「愛羅!氷室先輩になにもされてないよね?ごめんね、早く気付けなくて…」
 優姫ちゃんも理華ちゃんも、あたしに抱き付いてきた…
 びっくりしたけど、2人の優しさにまた涙が出そうになった…

「感動の再会中、悪いんだけど…今からすることについて、意見が欲しいんだ…」
 陸斗の一言で、話し合いが始まった…
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