恋月
「ネイル........?」
「うん♪どうかな?興味なかったら、全然いいよ!」
「く、詳しくないけど........」
興味が無いわけではない。
「ほんと?良かった。」
オススメのお店があるの、とチラシを開く森下さん。
「森下さん、私」
「え、ミオでいいよ~」
「ミ、ミオ?えと、私も葵衣でいいよ」
「うん!」
夏紀が、良かったねと口をパクパクさせる。
『うん』
私も口の動きで返す。
「夏紀ちゃんと、葵衣は仲良しだよね」
「そうかな?」
「うん。いいなぁって、みてたよ」
ニコニコと微笑むミオ。
私は、ミオを可愛いなぁと思ってみていた。
ミオは芸能人かと思うくらい可愛い。
ネイルやお化粧の話で盛り上がっていてキラキラしていた。
「み、ミオ。」
「ん?」
「私はね、ミオのことかわいいなぁってずっと思ってたよ。」
「え........やだやだ、可愛くないよ?とゆーか、逆だよ!」

私はね、二人のこと、ずっと、かわいいなぁって見てたの。


午後の暖かな日差しのような、爽やかな風のような笑顔で笑うミオ。
ミオは本当に可愛かった。
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