恋月
「あのね。購買のあんぱんはね、こしあんだから嬉しいの。」
「つぶ嫌いなの?」
「ううん。どっちも、好き。けどね........ふって、食べたくなるんだよね...こしあん!」
「........こしあん、美味しいよなぁ...」
彼も気づけば笑顔になっていた。
でも、彼の顔は。
成長しかけの、少年。
そんな幼いかんじだった。
彼が........
柳だったのか。
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