裏ヤン先生に愛されます
「あいらは嫌じゃないの?アイツとの過去なんだぞ?」
「何か複雑な感じ。やっぱり聞くのは嫌だけど、センセーとの未来を考えたら今行動しなきゃって思う」
「ふぅん…、キミって本当によくわかんないね」
「あたしは虎安クンの方がわかんないよ」
そういって、ポケットから飴を出した。
「あげる、元気出そうよ」
「元から元気だ」
だけど飴を受け取ってくれた。奏平の横に戻ると、
「あいちゃんー、コイツいややぁー」
類を指差した。
「だってさ、こいつ。ぐだぐだうるさいと、あいらに嫌われるって言ったら、図星だったんだよ。
そんなこと、俺知らなかったし」
「うわぁ!空気読んでや!」
「無理だね」
真希は完全に眠りの世界にいっている。
あたしは困って、虎安クンを見た。
虎安クンですら、外を眺めていた。
「電車の中では騒がない!」