裏ヤン先生に愛されます
あたしはセンセーに連絡した。
「センセー…会いたい」
「「いいよ」」
「どこ行けばいい?」
「「そこにいろ」」
「え?」
電話がぷつりと切れた。
(そこって…分かるのかなぁ)
すると後ろから抱きしめられた。温かい腕は見間違えない。
「センセー」
振り返ると、やっぱりセンセーがいた。
「…鼻赤いぞ。泣いたのか?」
「奏平が浮気したとか言って…。あたしはセンセー一途なのに」
「アイツが言うなら、間違いはねぇだろ」
「なっ、酷いよ!」
「バァーカ、お前が男子と2人でいなかったら浮気じゃねぇだろ」
「…ん?」
あたしはセンセーを見つめた。その手にはケータイがあった。