恋愛喫茶~大人の恋の在り方~番外編。

何だか気まずいまま一緒に夕食を食べる。

「あ~美味しい。
お義父さんお料理上手ですねぇ~」

「本当かい?
こっちのカボチャの煮付けもどうかな?自信作なんだ」

「どれどれ
やぁ~ん。これも美味し~い」
何やら父の作った料理で盛り上がっていた。

(ずいぶんと明るい人だな…人懐っこいと言うか)

「あら?雅樹君…進んでないわね?
好き嫌いは、ダメよ~」
そう言いながら俺の生姜焼きをパクリと食べた。

「って、ちょっと
俺のおかず食べないで下さいよ!?」

しかも、俺の好きな生姜焼きを

「あら、嫌いなのかと思って…フフッ」
そう言いながらケラケラ笑う彼女。

「あんたねぇ…」
人懐っこいってより若干図々しいと言った方が正しいかも知れない。

それからも彼女は、よく家に遊びに来るようになった。
父の作る料理とコーヒーを気に入ったらしい。

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