恋愛喫茶~大人の恋の在り方~番外編。
「私すっかりお義父さんのコーヒーと料理のファンになっちゃいました」
「そうかい?
それは、お世辞でも嬉しいなぁ~」
「お世辞じゃありませんよ~また、食べに来てもいいですか?」
「それは、いつでもおいで」
満更でもない父。
だが彼女は、本当にしょっちゅう夕食を食べに来ていた。
(少しは、遠慮と言うもんは、ないのか…この人は)
そう思ったが嫌じゃないので黙っておく。
むしろ何だか不思議な気分だった。
そんなある日。
俺は、珍しく宿題に手こずる。
難しい問題に悩んでいたら
「あら、何の宿題に悩んでるの?」と彼女が顔を出してきた。
ドキッ!!
急に顔を出すから心臓が飛び出そうになった。
「…算数」