炎龍 × 蒼龍 = 禁断恋愛


「そんなこと誰も思ってない!」


「…思ってるの。
湊斗が思ってないとしても周りは思ってるの!!」


「欐桜…」


「あの日、事故にあった日もそうだった。

傘下が車で引いてきて言ったの。

‘‘ お前が欐樹さん達を殺したんだ ”
って、それから殴られたりして意識は失った」


「…っ」

欐桜を引いた奴は欐桜を殺す気で…?
しかも傘下が…?


「…だからもう放っておいて。
これ以上は何も話したくない…」



「放っておくわけないだろ!」


そう言って抱きしめれば、
俺の腕の中で暴れ泣く欐桜に対して、

頭を撫でることしかできなかった。


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