僕のイケナイ先生(→『信じられない彼女ー僕のイケナイ先生』から改題)
教育委員会の実態調査を黙って
いる一種と言えば、

上級甲職の玲緒奈先生への、横
山先生からの対抗意識。

2人の視線は、火花が今にも散
りそうだ。

一体何が、この名門の、お金持
ちの子弟も通う立星学園に隠さ
れているのだろうか。

玲緒奈先生は、キリスト教とか
け離れた雰囲気の横山先生に鼻
白んだ。

イケ先と言えば、きりきりと一
方的に喋り。

カン高い声で、全てを仕切ろう
と。

口数多くて命令口調、何処にプ
ロテスタントの御心があるとい
うのか。

キリスト教の名の下の学び舎な
のに、カツカツとヒールを鳴ら
して学園内を歩くイケ先の姿は
、ヒットラー体制の女総督のよ
うだ。

前もって、玲緒奈先生は、イケ
先がそれまでに作った試験や教
材の問題をもらっていたので、
ざっと閲覧すると。

イケ先の選んでいる題材は、き
まって、ある私怨を晴らそうと
している内容だから。

こいつは、何か公正じゃない、
教育以外の別の姑息な目的を隠
しているとしか言えないと、顔
をしかめた。

緒田先生とも、最初は、そこで
、やり合ったのだろう。

このイケ先、一種(上級甲)に
受からなかった二種なのに、一
種を顎で使い、学園を取り仕切
っているなと、当りをつけたの
は、的中した。

書いたものを見れば、一目で分
かる。

イケ先と言ったら、アイスクリ
ームが美味しくて、美味しくて
、たまらない話。

いかにも、読んでて、試験中に
でも、食べたくなるような話を
問題にまで出して。

→欲望を満たしてあげる、と言
いたげで。

男と女が逆になって、女上位の
家庭のお話。

→女は、男を凌ぎたい。

もっと極端に女性礼賛、女性崇
拝のお話。

→崇拝されたい、君臨したい。
女王様のように。

全ては、逆の発想。

逆転の発想なんて、聞こえがい
いだけで。

単なる個人の欲望。

二種が一種の上に立ちたいー

から始まった教師戦争から、
とんでもない偏った題材ばかり


これを、英語でやられちゃたま
らないという欲望をそそる物ば
かりだ。。


























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