僕のイケナイ先生(→『信じられない彼女ー僕のイケナイ先生』から改題)
(一の四)琢磨少年探偵?!
その頃-――

ミサの後で、下校する一行の中
に、玲緒奈先生の後を追ってく
る2人の少年が居た。

人懐っこい琢磨少年は、「玲緒
奈先生~!一緒に帰っていいで
すか」と近寄ってきた。

真面目そうな眼鏡君だ。

もう1人の少年は、担当クラス
が違うので、名前は知らない。

やっぱり眼鏡をかけている。

突然、琢磨君が、「先生、Mでし
ょ」と話しかける。

「はっ?M?」

「MとかSとか。流行ってるんで
す。」と少年は、人懐っこく笑
いかけて、話を続けた。

「横山先生は、Sでしょう。どS
だよ。玲緒奈先生いびられてる
んじゃないですか」

結構当ってるものだな…と、そ
んな事を思いながら。

「よく見てるわね。横山先生が
ドSか」と口数少なく答えると


「うん。前の代行の先生もやめ
ちゃったんです。横山先生がい
びったんじゃないかって言って
ます」

「みんなで?そうらしいわね」

「でもある子達には人気があ
るんだ」とイケ先を評価する


「その子達が、Mっていう事か
しら?」

「とは限らない。横山先生が
選んでいるっていう話もある
し。例えば須藤とか」

初耳だ。具体的に名前まで教え
てくれるのは、情報収集に助か
る。そう思って、

「須藤君という子がファンなの
?」と玲緒奈先生が訊くと。

「まあそういう事ですね。大矢
健という話もあるけど…」と語
尾を少々濁した。

まだ確かじゃないと言いたげに


隣りからもう1人の少年が、顔
を出して、「ちゅーさせてくれ
るっていう噂があるんです」と
訴えるように言って。

「僕達は関係ないけど」と付け
加えた。

訴えたいらしい。

玲緒奈先生は、思わずため息を
漏らした。

イケ先、ちゅーの話か…。

「ううむ。一部の子に偏ってい
るのは、よくないですね」と玲
緒奈先生は一言。

ったく、一部の生徒とキスして
話題になってるなんて、どうい
う女王様気取りなんだろう。

ハーレムじゃあるまいし。

「君達、いい事だと思う?」





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