ファーストラブ
「いくまこそ、相変わらずね(笑)」

「なんだよそれー(笑)」

盛り上がる2人をよそに俺はただ俯く西山さんを見ていた。



「ていうか友姫、呑気にしてて良いのか?学校遅刻しちまうだろ?」

「あ、そうだった!じゃ、慎也、いくままた今度ね!」


俺は適当に言葉を言って友姫をこの場から去らせた。

最低だよ。
友姫を求めてたはずなのに帰ってきてより戻したら西山さんに見られたくないって思うなんて。


「なぁ慎也」

「何?」

黙って歩いてた俺達3人の沈黙を破ったのはいくま。


「慎也はさ、友姫のこと好き?」

……は?

何でそんなこと聞くんだよ?

付き合ってんだから好きに決まってんだろ?


「え?もちろんす」

「好き」っていいかけた俺の口をいくまは人差し指で押さえた。


「嘘はげんきーん♪本当のこと言うまで逃がさないぞー?」

嘘じゃない、俺は。
< 28 / 28 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

あの頃のキミはもういない
shiioma/著

総文字数/29,818

恋愛(学園)60ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「また会おう!」 その言葉を最後に別れたキミ。 「おはよ!」 「……」 10年ぶりに再会した私達。 再会したキミは……昔のキミではありませんでした。 初作品なので、まだまだ素人です。 暖かい目で見守ってやってください(笑)

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop