サッカー王子と同居中!
これ、かかか間接キスじゃん。
心の中で呟いた瞬間、ぼわっと顔が熱くなった気がした。
でも相ケ瀬くんは何喰わぬ顔で「こっちもいけんじゃん」と言っている。
「……ありがと」
と言って視線を逸らしながら、相ケ瀬くんにお皿を返す。
それから相ケ瀬くんから自分のお皿をもらう。
「なに?」
「べ、別に?おいしかったよ!」
あははとぎこちなく笑いながら続きを食べようとしたんだけど、パスタを巻いてフォークを口に向けた瞬間手が止まった。
「言い出したの、立花だろ。どこまでピュアなわけ?
これじゃあいつになっても名前で呼べやしない」
「え?え?相ケ瀬くん名前で呼んでくれるの?」
あたしはフォークを置いて、少し相ケ瀬くんの方に身を乗り出した。