サッカー王子と同居中!
「……勝手に決めつけないで下さい。
ひかるが先輩にどう言ったのか分かりませんが、俺は別れたつもりなんて一度もありません」
「……それは相ケ瀬が勝手に思ってるだけかもね」
相ケ瀬くんはその言葉を聞くと、すぐにあたしを見て睨み付けた。
な、な、なんで?
言ったつもりなんかないよ!
でもどんな顔していいのか分からなくて反射的にあたしは俯いてしまった。
「おい!お前ら何してんだよ?七瀬、まさかさっきの……」
「そのまさか」
この違和感ある雰囲気に気づいたのか一ノ瀬先輩が会話の中に入ってきた。
相ケ瀬くんはその言葉には反応せずに、あたしの手首を持ったままどこかに向かって歩き出したんだ。