サッカー王子と同居中!



あたしは相ケ瀬くんの目を見つめながら信じてもらえるように伝えた。



「だから、されてないんだってば!



……確かにあの時は「ごめん」って言われたし、されるんだと思ったけど



あたしから離れる時に見えないように右手も一緒に離してた!」



だからきっと、七瀬先輩はあたしのおでこにキスをするふりをして、自分の手にしたんだ。



「……なんだよ、それ。本当に?」



「嘘ついたって何にもいいことなんてないよ」



「本気で七瀬先輩に全部先にとられたかと思ったじゃん」



相ケ瀬くんはあたしの言葉を信じてくれたのか、あたしの肩の上にコテンと頭を載せた。



え、え、え、ちょっと?!



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