サッカー王子と同居中!
「答えろって。なんで俺より先にされてんの?」
「だって……七瀬先輩が手伝ってって」
「は?先輩に手伝ってって言われればひかるはそういうことも許すわけ?」
相ケ瀬くんは今度は髪の上からおでこに一瞬キスをした。
そんなこと言われたって……ってまずあたしは。
「あたし、七瀬先輩にキスなんかされてない!」
「あんな目の前で見せられて、嘘なんか通じると思ってんの?
俺、そこまでばかじゃねぇし」
相ケ瀬くんはあたしの言葉を聞いて眉間に皺を寄せた。
グッとまた近付いてきた距離。
でもこれで目を逸らしたら負けだ。何を言っても信じてもらえなくなる。