ラブ・カクテル
大和との予定がなくなり、ふて腐れてたあたしに夏輝が付き合ってくれた。


「理沙ちゃんでも、男に恋するんだね~」


男意外に恋してたら、逆にキモイでしょ?


「一応、あたしも女ですから」

「理沙ちゃん、女の子だったんだ~」


なんて、あたしのことを茶化す。


「そういえば、聞いた?」

「何を?」


さっきまで茶化していたくせに、急に夏輝は真顔になる。


「隣の女子高の話」


隣の女子高、、、?


「桜ヶ丘?」


あたしはわからずに、聞き返す。


「そう。何か、先生と生徒が出来ちゃったらしいよ?」


夏輝の言葉に、ドキッとした。


あたしと大和も、教師と生徒。


バレたら、お互いにそれなりの処分が言い渡されるはず、、、


だから夏輝の話は決して、他人事ではない。

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