*続*先生、甘い診察してください
すぐ横には智也さんの顔。
何度も間近で見てるはずなのに、ドキドキする。
「お腹、触っていい?」
「どうぞ」
彼の手がお腹に触れ、スーッと撫でられた。
不思議。
ついさっきまでは、不安だったのに。
今ここに、智也さんがいるってだけで安心する。
「ねぇ…智也さん……」
「ん?」
「私…智也さんが不足してるみたいです。補給して…いいですか?」
彼はフワッと、嬉しそうに笑って「いいよ」と甘えん坊になった私を受け入れてくれた。
「甘えん坊さん」
優しく囁いて、智也さんは私の背中に腕を回し、そっと体を包み込む。