*続*先生、甘い診察してください
「てゆーかあやって最近、あの彼氏と会ってないでしょ?」
痛い所をついてくる。
顔を引きつらせたまま、私は黙った。
「じゃあ、別れる日は近いね。あや、俺、これからもどんどんアタックするから。覚悟しといてね」
パチン、と。
キザなウィンクをした。
「何で……私、なの……?」
彼方なら、女の子は他にいくらでも……。
「気に入ったからだよ。あやの事、絶対に手に入れたいって思った」
口角を上げ、ニヤリと笑った。
厄介な人に気に入られた、と。気持ちが暗くなってため息が出た。