*続*先生、甘い診察してください
「……あや」
「っ……」
再び手が握られた。
なにやら危険な香りがプンプンしてきた。
~♪
丁度その時、タイミングよく彼方の携帯が鳴った。
「あー、もう。いいトコだったのに」
電話、グッジョブ!!
電話に出た彼方は二言三言交わして、すぐ電話を切った。
「母親から……。すぐ帰ってこいって。店番俺に押し付けたいらしい」
明らかに不満そう。
私はホッとしたけど。
「じゃあ、またね。彼方」
「……あぁ」
彼方は不機嫌そうな顔のままスタスタ歩いて帰って行った。