*続*先生、甘い診察してください




「あやちゃんってモテるからね~。そんじゃ!」



ムードを壊すだけ壊して、櫻田先生は休憩室を出て行った。



後に残された私達の間には微妙な空気が。





「それ、もらったの?」

「はい……。クラスの子から」

「ふ~ん」



ムスッとして、あからさまに智也さんは不機嫌になってしまった。




「それ、愛の贈り物なんじゃないの?」

「まさかっ!!そんな深い意味はないですよ……」

「でも、あやちゃん……鈍感だもん」



うーん、智也さんに鈍感って言われるのは、少し納得いかないような。




「あっ、あの!!せっかくだから、一緒に食べましょうよ」



空気を変えようと、慌てて箱のリボンを解いて箱を開けた。


中にはチョコレート味とイチゴ味のマカロンが。




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