*続*先生、甘い診察してください




「へー。智也って、真面目な事もしゃべれたんだ。偉いじゃん」



すっごい子供扱いされてる気分~。


むぅ~、といじけてやった。





「拗ねるなって。まっ、確かに歯科医ってある意味、嫌われる職業だけど」



ズバッと言われて、ズーンと更にダメージが。






「歯の痛みから人を救う、大事な仕事だと俺は思う」



この時、僕の目には純が輝いて見えた。


まるでお釈迦様みたいに。





「それにあやちゃんの歯の痛みや大きな不安と恐怖心を取り除いたのは、他でもない智也、お前だよ」



ポン、と肩に純の手が乗せられた。






「あやちゃんが最後まで通えたのは、お前のおかげ。だからお前はあやちゃんのヒーローだ」



目からポロリ、ウロコが落ちた。




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