*続*先生、甘い診察してください
なのに目の前の彼は明らかに納得してないって顔をした。
「ダメ。不合格」
「ひゃっ……」
ふぅ、と吐息が耳に。
「くん付けは嫌。呼び捨てしてよ」
「無理無理っ!!絶対に無理だからっ!!」
全力で拒絶した。
今まで男の子を呼び捨てした事ない私にとっては、高すぎるハードル。
「私っ…男の子、呼び捨てした事ないからっ…くん付けが、精一杯で」
そう言えば、諦めるだろうなって思ったのに。
「マジで?じゃあ尚更、呼び捨てしてほしくなったなぁ」
逆効果だった。